ヒフの日

冷えは女性ホルモンの敵!温活ケアで生き生きとした毎日を。

秋も深まり、冬の訪れを感じ始める11月。

この時季は、冬に向けてどんどん気温が下がるため、身体の「冷え」を感じる方も多いのではないでしょうか。

「冷え」は、古くから万病のもとと言われており、様々な身体の不調を引き起こします。

そして女性ホルモンにとっても「冷え」は大敵です。手足の細い血管を拡げて血流を多くする作用がある女性ホルモンが乱れると、冷えをはじめ、月経痛や便秘、頭痛や肩こり、肌トラブルや不眠などあらゆる心身の不調を引き起こします。

今月の皮ふの日通信では、冷えとホルモンの関係性、温活美容について特集します。

 

身体に影響を及ぼす女性ホルモン

そもそもホルモンは骨や筋肉、エネルギーの代謝、血圧、食物の消化などの働きを調整する重要な物質です。

その中で女性ホルモンは、「エストロゲン(卵胞ホルモン)」と「プロゲステロン(黄体ホルモン)」という2つのホルモンがあり、生涯で分泌される女性ホルモンの量は、スプーン1杯程度の量と言われています。

脳の視床下部というところが司令塔となり、卵巣からこれらのホルモンが分泌され排卵や月経などが起こります。

脳と卵巣は情報をフィードバックしながら指令を送りあい、ホルモン分泌を調整しているのですが、身体が冷えると、卵巣機能が低下して調節がうまく働かなくなり、全身に色々な不調をもたらす原因となります。

実は、更年期障害の症状の一つである「ほてり」も、冷えが原因の一つと言われています。女性の更年期には、女性ホルモンの分泌が急激に減るため、自律神経が乱れやすくなります。月経不順と冷えが同時に起こるようなら女性ホルモンの不調が原因かもしれません。

さらに今年は、コロナ禍の影響によって免疫力の向上も注目されていますが、免疫力を高めるには、体温を上げることも重要な要素の一つです。実際に体温が1℃下がるだけで代謝は12%、免疫力にいたっては30%も下がると言われています。

「冷え」を判断するには、「36.5℃未満」を基準にしてみてください。

昔の日本人の平均体温は36.8℃とされていました。しかし現在は女性の8割、男性の6割がその平均値に達しておらず、日本人の平熱は1℃下がっているという研究結果も出ています。

まずは自分の体温を調べて冷えを判断してみましょう。

体温を測るタイミングは朝晩だと体温が低いため、平均値を出す場合は、午前10時前後に測るのがオススメです。

 

身体の冷えチェックリスト

□ お腹に触れると冷たい
□ 体温が36.5℃未満
□ 赤ら顔である
□ クマができやすい
□ 頭痛が頻繁に起こる
□ 鼻の頭が赤い
□ 歯ぐきが黒ずんでいる
□ 手足がいつも冷たい
□ 反対に手足だけいつもほてっている
□ 青あざができやすい
□ 汗をかきやすい
□ 痔になりやすい

チェックが4個以下:不調を感じる際、冷えが原因かもしれません。

チェック57個:このままでは病気にかかりやすい身体に

8個以上:完全に冷え切った身体なので要注意。生活習慣の見直しをしましょう。

 

身体を冷やす原因は主に5

  • 筋肉量不足
  • 食生活の変化(ファストフード・コンビニ弁当など)
  • シャワーだけの入浴
  • 水分の過剰摂取
  • ストレス

冷えを改善したい、免疫力を高めたいという方は生活習慣を見直す必要があります。

女性の場合、身体が冷えていると月経痛もひどくなったり、子宮系の病気にもなりやすいため、それらの予防のためにも温める習慣がとても重要になります。

 

日常で出来る温活ケア

  • 3回を目安に筋トレを習慣にする
  • 身体が温まる食材を食べる(にんじん、カボチャ、ごぼう、大根など)
  • 全身が温まるように湯船につかる
  • 腹巻や靴下などで冷えやすい部位を温める

筋肉量が多いとたくさん熱を作れるため、身体が冷えにくくなります。

また、湯船につかる際には自分の適温を探すのがポイントです。心地よく浸かっていられて、10分ほどで汗が出てくる、自分の適温を探しましょう。

 

温活ケアに効果的なポイント

~身体全体を温める効果的な場所~

風門(ふうもん)

背中上部、両方の肩甲骨の間にあります。

下を向いた時に首の裏に大きく出っ張る骨があり、その骨から背骨に向かって数えて下2つ目の突起の骨、ちょうど指で3本分くらい下のあたりから左右外側の指2本分ほど離れた位置の部分です。

温めることで肩や肩甲骨、身体のこわばりも和らぎます。

 

命門(めいもん)

ちょうどおへその反対側の腰部分。

身体を芯から温めるのに効果的です。

足腰が冷えやすい方はこの部分が弱っているサインです。

 

~女性の不調に効果的な場所~

陰交(いんこう)

おへそから指1本分下にあります。

下腹部の冷えを改善し排卵の調子を整えてくれます。

そのほか、月経痛、腰痛の改善にも効果があると言われています。

 

極(ちゅうきょく)

恥骨の上から指2本分上にあります。

血流が促進され腎機能が高まり、腰痛、冷え性、月経不順にも効果が期待できます。

仰向けの状態で中指を中心とした3本指をツボにあて、骨盤に向けて押します。

 

三陰交(さんいんこう)

くるぶしから指4本分上にあります。

ストレスや疲れに効果があります。

また、「婦人の三里」とも呼ばれ女性には欠かせないツボです。

女性ホルモンの分泌を促して、冷えや更年期障害にも効果があると言われています。

 

泉(ゆうせん)

足の裏の真ん中あたりに「人」の字状の筋の交点の内側にできるくぼみです。

(左右の足裏)情緒不安定、更年期障害によるのぼせなどにも効果的です。

 

スキンケアアドバイザー

平熱が低いことを「体質」だと思い込んでいませんか?体温を上げることは何歳になっても可能です。

冷えは放っておかずに、温活ケアで一刻も早く撃退しましょう!温める時間がなくても気付いた時にツボを押して刺激してあげることも大切です。

日常のちょっとした習慣を改めるだけでも、身体や心の免疫力の向上にも繋がります。自分の生活を見直して「温活」を始めてみましょう♪

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