ヒフの日

意外と知らないアミノ酸の魅力

自然界に数百種類も存在しているアミノ酸の中で、筋肉や内臓、血液中のヘモグロビン、髪や皮膚のコラーゲンなどを作るのに必要なタンパク質を合成するアミノ酸は「必須アミノ酸」や「非必須アミノ酸」と呼ばれ、聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。一方、タンパク質を合成しないアミノ酸も、私たちの身体に単体で存在し、たくさんの嬉しい効果をもたらします。今回は、健康な身体づくりから美容まで幅広く活躍しているのにも関わらず、あまり知られていない、「タンパク質を合成しないアミノ酸」の魅力について特集します。

「タンパク質を合成しないアミノ酸」と「期待される相乗効果」

シトルリン

シトルリンには脂肪の燃焼を促進し肥満を改善する可能性が期待されることから、ダイエットにも効果的で、スイカやメロン、キュウリやゴーヤなどウリ科の植物に多く含まれます。アルギニンと同時に摂取することで、NO(一酸化窒素)産生が促進され、血管拡張作用による運動機能の向上、血流改善による冷えやむくみの改善、肌の保湿効果などが見込めます。

オルニチン

オルニチンは主に肝臓での栄養素の分解・代謝に使用され、筋肉の合成や運動疲労の軽減、睡眠の質の改善、成長ホルモンの促進にも関わります。シジミやマグロ、ヒラメなどの魚介類のほか、チーズやエノキなどにも含まれ、摂取することで二日酔いの軽減や疲労回復効果が見込めます。アルギニンとオルニチンは体内でお互いをサポートする関係にあり、バランスの良い摂取が推奨されています。

「アルギニン」を産生する美容アミノ酸

コラーゲンペプチド(コラーゲンの素となるアミノ酸)

コラーゲンペプチドはコラーゲンの分解物で、体内でさらに分解されることで、アルギニンなどのアミノ酸となります。コラーゲンよりも吸収性が高く、コラーゲンの再合成をするための材料となります。コラーゲンは、皮膚や骨を構成する主要なタンパク質で、体内のタンパク質の約1/3を占めています。特に皮膚では、肌のハリや弾力を維持する働きがあります。また、生成されたアルギニンは、シトルリンやオルニチンといったタンパク質を合成しないアミノ酸との相性も良く、相乗効果も期待できます。

うま味の正体もアミノ酸

昆布や味噌が美味しく感じるのは、「うま味」成分である遊離アミノ酸の一種「グルタミン酸」によるもの。グルタミン酸は「うま味成分」であると同時に、脳の神経伝達物質としても働きます。そんなグルタミン酸は舌だけではなく、胃でも感じているといわれています。胃でグルタミン酸を感じると、胃酸や消化酵素の分泌を抑えるホルモンの分泌が抑えられ、タンパク質の消化が促進されます。また、うま味の成分はおいしさを感じさせるだけではなく、食事の満腹感を高める効果があることがわかっているため、上手く出汁を活用することで食べ過ぎを防ぎましょう。
 
 

スキンケアアドバイザー

日頃、目にする機会の多い「必須アミノ酸」や「非必須アミノ酸」ばかりを意識しやすいですが、今まで注目されていなかったタンパク質以外のアミノ酸にも注目してみるといいかもしれません。それぞれの面白い特徴や組み合わせなどがありますので、積極的に取り入れてみてはいかがでしょうか。

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