これから暑さが本格化する時季。紫外線も強くなりシミやシワなど肌トラブルが気になる、夏バテでやる気が出ない、熱帯夜で睡眠不足・・・といったお悩みも増えると思います。そんなお悩みを解消するのに、夏野菜の代表「トマト」が優れた効果を発揮するのをご存じですか?中でもドライトマトは、水分を飛ばして栄養素がギュッと凝縮されているので、生のトマトよりも高い効果が期待できると言われています。そこで今回は、夏の暑さに負けないお肌や身体作りのためにドライトマトについて特集します。
トマトの何がいいの?
「トマトが赤くなると医者が青くなる」という言葉があるように、トマトは栄養満点で健康に良いと言われています。それだけでなくダイエットや美容への効果が期待できる栄養素をたっぷり含んだ食材です。
・リコピン
トマトの赤色を作る色素成分で、ビタミンEの100倍以上という非常に高い抗酸化力があるためシミ・シワの予防や疲労回復に効果的です。
・13オキソODA
中性脂肪を抑制し肥満防止に効果がある成分として、近年注目を浴びています。
・食物繊維
トマトは水溶性食物繊維と不溶性食物繊維をどちらも含んでいます。水溶性食物繊維は便を柔らかくしたり、血中コレステロール値を下げたりする働きが期待できます。不溶性食物繊維は便のかさを増やし便通を促進することで、腸内環境を整えます。
・β-カロテン
皮膚や粘膜を正常に保つため肌あれを予防する効果が期待でき、肌のハリを保つコラーゲンの生成に欠かせない栄養素でもあります。
・カリウム
摂り過ぎた塩分を尿によって排泄する働きがあり、むくみの解消や血圧を下げる効果が期待できます。
生のトマトよりドライトマトの方が栄養価が高く、手軽!
トマトは栄養満点で抗酸化力も高く、これからの時季は特に積極的に摂り入れたい食材です。1日の緑黄色野菜の摂取目安量をトマトだけで摂取する場合、約120g(ミニトマトサイズ約10個分)必要と言われています。それを毎日摂り続けるのはなかなか難しいものです。同量をドライトマトで摂取する場合、約15~20g(ミニトマトサイズ約6個分)で摂れます。ただし、ドライトマトは栄養素を凝縮している分、カロリーは意外と高いので、1日3個を目安にして食べ過ぎには注意しましょう。また、トマトだけではなく、いろいろな種類の緑黄色野菜をバランスよく摂取しましょう。ドライトマトは持ち運べてどこでも手軽に食べることができるため、不足した栄養補給やダイエット中の間食にとてもおすすめです。
お悩み別!食べるおすすめタイミング
朝:ダイエットに
朝イチで摂取しておくと、その日1日の食欲が落ち着き、身体の代謝がアップして脂肪を溜め込みにくくなると言われています。(ただし、砂糖が含まれるドライトマトを空腹時に摂ると、血糖値の急上昇の恐れがありますので、朝食後など空腹時を避けて食べるのがおすすめです!)
夜:睡眠の質向上、翌朝のUV対策に
トマトに含まれる栄養素の1つ「GABA」は、不安やイライラを和らげて睡眠の質を向上させることが知られています。また、抗酸化作用の効果が得られるのは摂取から7~8時間後と言われているため、朝目覚めた時からUV対策をするには夜食べるのがおすすめです。
お悩みに合わせて、朝と夜に分けて食べましょう。
ドライトマトアレンジレシピ2選!
①ドライトマト×ヨーグルト
ヨーグルトとドライフルーツは相性が良いとされています。ドライトマトも実はヨーグルトとの相性が良いのです。ヨーグルトにドライトマトを入れるだけで簡単に作れるので、忙しい方にもおすすめです。また、ヨーグルトの乳酸菌とドライトマトの食物繊維で腸内環境を整え、免疫力アップ、ダイエット、美肌効果なども期待できます。
②ドライトマト×カナッペ
ドライトマトを細かく刻み、クリームチーズと混ぜ合わせてクラッカーまたはフランスパンに乗せてお召し上がりください。お好みで、はちみつやオリーブオイルをかけるとより味に深みが増します。特にオリーブオイルはドライトマトと相性が良く、一緒に摂るとドライトマトに含まれる栄養素の吸収率を上げて、より高い効果が期待できるのでおすすめです!

私たちの身近にある野菜「トマト」ですが、こんなにも多くの栄養素が含まれ、美容や疲労回復、ダイエットにも嬉しい効果を発揮します。特にドライトマトは栄養価が高く、料理に活用するだけでなくそのまま食べることもできる夏にぴったりなビューティー食材です。身体の内側からもケアすることで、夏の暑さや疲れを上手に乗り切りましょう。