ヒフの日

秋は髪にとって最も過酷な季節

実は、秋は一年で最も抜け毛が増える季節。夏の疲れやダメージが秋になって髪に現れると言われています。そのため、時季的な抜け毛であっても、頭皮や毛根、毛髪にトラブルを抱えたまま放っておくと、健康的な髪の毛が生えにくくなってしまうかもしれません。

10月は年に1度の頭皮の月。今月のヒフの日通信10月号では、「健康な髪を保つお手入れや対策方法」ご紹介します。

※イービーエムでは毎月10日を頭皮の日としています。

 

抜け毛の仕組み

抜け毛とは、育たなくなった髪が皮膚から抜け落ちることを言います。力が加わって抜けた髪や、切れた髪は一般的には抜け毛とは呼びません。

髪はヘアサイクルという周期があり、成長期、退行期、休止期を経て抜け落ちるというサイクルを繰り返し、常に古い髪から新しい髪へと生え変わっています。

秋に抜け毛が増える原因

髪は通常1日に50~100本抜けると言われていますが、秋には倍以上の200本に増えるとも言われています。 その原因は、夏のダメージ、季節性のもの、生活習慣、ホルモンバランスの乱れなど、さまざまです。

 

原因① 夏のダメージ

夏の紫外線によるダメージ、皮脂分泌の増加、夏バテによる栄養不足、エアコンによる乾燥など、夏の間に受けたダメージや疲れが蓄積されて髪に現われてくると言われています。顔と同様に頭皮も乾燥を引き起こすと過剰な皮脂分泌を招き、髪の水分を奪ってしまいます。その結果、フケ・かゆみなどの頭皮トラブルやヘアダメージに繋がってしまいます。

 

原因② 生活習慣の乱れ

秋は気温の変化で体調も崩しやすい季節でもあります。体調や食生活の乱れの影響は、頭皮にも現れ、抜け毛も増えやすくなってしまいます。また美しい髪の毛のためには睡眠も重要です。私たちの身体は寝ている間に「成長ホルモン」が分泌され、肌や髪の修復が行われますが、睡眠不足が続くと切れ毛・枝毛・抜け毛、白髪が増える原因にも繋がります。

 

原因③ホルモンバランスの乱れ

髪の発達には女性ホルモンが関わっており、バランスが崩れると薄毛・抜け毛に繋がってしまいます。秋は日照時間が短くなることや、気温が下がり始めることから女性ホルモンのバランスが崩れやすいと考えられています。

 

原因④ 目の使い過ぎ

ヘアケアをしていても抜け毛やパサつきが気になる方は、もしかしたら日常生活が原因かもしれません。髪の毛を作る働きがある栄養素の1つに、メチオニンという必須アミノ酸があります。このメチオニンは目の疲労やアルコールの摂り過ぎによって身体の中でどんどん消費されて髪に行き渡らなくなります。現代人に多い、スマートフォンやパソコンの使い過ぎによって目を酷使し、髪に栄養が行き届いていない可能性も考えられます。

 

健康な髪を保つためには?

<髪のお手入れはシャンプーが基本>

皮脂汚れや紫外線によるダメージが原因となっている秋の抜け毛には、頭皮の環境を改善することが重要です。

シャンプーを適切に行うと、汚れを落とすだけでなく血行促進にも繋がりますので、健康な頭皮を取り戻すことができます。

シャンプーの手順

➀髪を濡らす前に全体をブラッシングして汚れを浮かします。ブラッシングで頭皮の血流もUP!

②シャンプー前にぬるま湯でしっかりと予洗いをし、頭皮を洗います。予洗いで頭皮・髪の汚れの7.8割ほど落とすことができます。

➂シャンプーは手で泡立ててから、髪につけます。髪で泡立てると髪が痛んでしまう元となります。シャンプーの後のすすぎはしっかりしましょう。シャンプーが残っていると頭皮のかゆみ、あれの原因になります。

④トリートメントは頭皮につけないようにして、しっかりと洗い流しましょう。頭皮につけてしまうと毛穴が詰まり髪に負担がかかる原因となります。

 

シャンプー選びは、アミノ酸系シャンプーがオススメ。ご存じの方も多いかもしれませんが、健康な髪を保つためにはシャンプー選びも大切です。

シャンプーの種類は主に下記の3つに分類されます。

➀高級アルコール系シャンプー

②石けん系シャンプー

➂アミノ酸系シャンプー

➀から➂に近づくほど洗浄力が優しく、➂のアミノ酸系シャンプーは適度にうるおいを残して髪の汚れを流してくれるため、オススメです

シャンプーの成分表示で下記にある成分が入っているものを選んでみましょう♪

アミノ酸系シャンプーの種類と洗浄成分

グルタミン酸系・・・ココイルグルタミン酸TEA、ラウロイルグルタミン酸Na

アラニン系・・・ココイルアラニンTEA、ラウロイルメチルアラニンNa

グリシン系・・・ココイルグリシンK、ココイルグリシンNa

 

シャンプーしながら頭皮マッサージで血流UP!

自宅で行えるケアとして、毎日の入浴でシャンプーしながらできる頭皮マッサージを紹介します♪血行が良くなると毛根に運ばれる栄養が増えます。

 

1、シャンプーを全体になじませるように指の腹で襟足から頭頂部に向かってジグザグにマッサージをしましょう。親指で襟足にある「天柱」というツボを押しま す。天柱は首回りの筋肉の血行が促進され、肩こりや目の疲れが改善されると言われています。顔のむくみ、眼精疲労にも効果的!

 

2、こめかみから側頭部、頭頂部に向かってジグザグとマッサージします。こめかみよりやや下にあるくぼみ「太陽」というツボ、こめかみと髪の生え際にあり、口を開け閉めしたときに筋肉の動きを感じられる「頷厭(がんえん)」というツボを押します。頭痛、眼精疲労、耳鳴りに効果があると言われています。

 

3、前髪の生え際から頭頂部に向けてマッサージします。頭頂部にある「百会」というツボを押します。百会は頭痛や肩こり、眼精疲労や自律神経の安定といった効果があると言われています。

 

 

髪の栄養補給は食事から

美しい健康な髪を育てるためには、バランスの良い食事も大切なポイントの一つです。土台となる頭皮と髪に欠かせない3大栄養素が「タンパク質」「亜鉛」「ビタミン」です。

 

  • タンパク質・・・髪の主成分

髪の約90%以上はケラチンと呼ばれるアミノ酸が結合したタンパク質です。皮膚の代謝を促進する働きのあるL-システインもアミノ酸の一種で、髪を構成する成分に含まれています。また必須アミノ酸である「メチオニン」という物質はケラチンの元となりますが体内で合成できず食べ物から摂る必要があります。

アミノ酸を含むタンパク質「豚肉」「鶏むね肉」「まぐろ」「卵」などの食品に多く含まれています。

 

  • 亜鉛・・・アミノ酸をケラチンに変える働き

亜鉛は髪の主成分である「ケラチン」を合成する機能があり、三大栄養素の中でも不足しがちな栄養素と言われています。ミネラルの一種である亜鉛はタンパク質を髪に合成する際に必要で、髪の毛に栄養を運ぶ重要な役割を持っています

特に「牡蠣」「レバー」「納豆」に豊富です。

 

  • ビタミン・・・髪に栄養を届ける

頭皮の血の巡りを良くし、頭皮の新陳代謝を促す効果のあるビタミン。ビタミンが、ケラチンを合成する亜鉛の働きをサポートします。ビタミンAやEは血行促進作用、ビタミンBには育毛効果が期待できます。

ビタミンAなら「レバー」や「うなぎ」、ビタミンEなら「ナッツ類」に多く含まれます。また、ビタミンBには「魚」、「卵」、「納豆」などに多く含まれています。

 

 

男女でにおいの“質”が違う!?

毎日ちゃんとシャンプーしているのに、頭皮のにおいが気になる・・・とお悩みの方も多いのではないでしょうか。

実は男女で頭皮のにおいの“質”が異なるというのをご存知ですか?

「そもそもなぜ頭皮はにおうのか。」

意外にも、皮脂・汗・フケ自体は臭くありません。それらをエサとする雑菌が繁殖し、臭いにおいの元を作ります。頭皮は汗腺や皮脂腺が多いため、臭くなりやすいのです。

<男性と女性のにおいの違い>

男性は男性ホルモンの影響で皮脂や汗の分泌量が多いため、女性よりも体臭がきつくなりやすいと言われています。また、男性ホルモンが代謝される際に生成される「アンドロステノン」によって男性特有のにおいがします。しかも「アンドロステノン」には、男性は臭いと感じにくく、女性は臭いと感じやすいという残念な特徴があります。

反対に、女性は男性より発汗量が少なく、汗腺の機能が低下しやすいと言われています。そのため、においの強いベタベタ汗が出やすくなってしまう傾向にあります。さらに生理前は黄体ホルモンの影響により腸の動きが鈍り、便秘になりがちです。便秘になると腸内で悪玉菌が優位になり、悪玉菌から発生した有害なガスが全身を巡り頭皮にまで届きます。そして、頭皮も悪玉菌が優位になり、臭くなりやすくなってしまうと言われています。

このように男性と女性によってにおいの発生の仕方が異なります。頭皮のにおいを予防するには本編でご紹介したヘアケアはもちろん、食生活や睡眠を整えることによっても頭皮臭の改善に繋がりますので、日々の生活から見直しましょう!

 

スキンケアアドバイザー
毎日のお手入れ方法を見直しつつ、少し手間をかけてあげることによって髪は少しずつ元気になっていきます。今回紹介したお手入れ方法を参考にして、美髪を目指しましょう♪

EBMでもヘアケア商品を取り揃えておりますのでご気軽にスタッフまで問い合わせください。

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