イービーエムでは毎月12日を「ヒフの日」として、肌と向き合い、いたわることを大切にする日としています。12月12日は年に一度の「Wヒフの日」。
改めて肌に着目しながら美容情報をお届けします。今、肌がどのような状態なのか、どのようなケアが必要なのか、自分の肌に向き合うきっかけとなれば幸いです。美容や健康を語る上で切っても切れない関係である「酸化」と「抗酸化」。細胞が酸化すると老化が進行するため、最近ではビタミンやポリフェノールなどの「抗酸化力」に着目した商品も数多く販売されています。そこで今月は、酸化を引き起こす「活性酸素」と優れた抗酸化力をもつ「水素」について、知っておきたい美容情報をお伝えします。
活性酸素って何？！
活性酸素は、呼吸で取り込んだ酸素の一部が体内で変化したもので、他の物質を酸化させてしまいます。この活性酸素は、適度な量であればエネルギーを作るときや、体内で細菌やウイルスを攻撃するときに役立ちますが、過剰に作られると健康な細胞やDNAまで傷付けて身体を酸化させるため、様々な不調や老化の原因となります。本来、身体には抗酸化作用が備わっていますが、20代頃をピークに弱まっていき、加齢や生活習慣の乱れによって活性酸素が過剰に発生しやすくなります。
活性酸素によって老化が進むメカニズム
活性酸素は増え過ぎるとDNAや脂質、タンパク質、酵素などを攻撃して酸化させます。増え過ぎた活性酸素によって、脂質の過酸化やDNA変異、タンパク質の変性、酵素の失活などの損傷を引き起こして老化が進んでいきます。例えば、紫外線によって活性酸素が増え過ぎると、コラーゲンやエラスチンが減少してたるみや乾燥が起こったり、メラニン色素が増加してシミができたりなど、あらゆる肌トラブルが増加して、いわゆる「年齢肌」と呼ばれる状態になります。このように、活性酸素の増加は健康寿命と見た目年齢を大きく左右するため、身体の内側と外側から、抗酸化対策を強化することが大切です。
活性酸素による肌や身体への影響
・肌の土台である細胞膜が酸化されると、細胞の本来の機能が保てなくなり肌の不調に繋がります。
・エネルギーを作りだす要であるミトコンドリアが酸化されると、細胞の活動が鈍くなります。
・肌のハリに欠かせないコラーゲンやエラスチンが傷つき、シワやたるみに繋がります。
・表皮のメラノサイトが攻撃されてメラニンの生成量が増え、シミが表面化してしまいます。
・皮脂が酸化された過酸化脂質は、ニキビの原因になります。
・筋肉細胞の酸化ストレスにより、筋肉量が減少する可能性が高まります。
活性酸素が増える原因
私たちの生活の中には活性酸素を増やす様々な要因があり、加齢以外の主な原因として紫外線やストレス、大気汚染、喫煙や多量の飲酒、激しい運動などが挙げられます。他にも、食品添加物を含む食べ物や加工肉、コンビニのおにぎりやお弁当、冷凍食品、酸化しやすい脂肪を多く含むスナック菓子、インスタントラーメンなども活性酸素を増やす原因となります。これらの原因に加えて、加齢により活性酸素を抑える能力が衰えていくため、年齢を重ねれば重ねるほど、活性酸素が発生しやすい状態になってしまいます。
抗酸化物質として水素が優れる理由とは
水素は以下のように非常に優れた抗酸化作用があります。
- 不要な活性酸素だけを除去
活性酸素にはいくつか種類がありますが、有害と言われている活性酸素のみと結びついて、無害な水に変化させます。
- 脳や細胞の奥深くまで到達できる
分子が非常に小さいため、脳や細胞、ミトコンドリアまで到達します。
- 他の抗酸化物質を阻害しない
ビタミンCやEなどの他の抗酸化物と併用しても効果を阻害せず、相乗効果が期待できます。
水素の取り入れ方
水素は優れた抗酸化作用を持つものですが、実は、私たちには元々抗酸化力が備わっているのです。ヒトの腸内にはおよそ1,000種、100兆個以上の腸内細菌が存在していると言われています。そのうち、なんと70％以上もの腸内細菌が水素を産生しています。しかし、水素を作る量が十分でなかったり、抗酸化力を上回る酸化ストレスがかかったりする方もいらっしゃいます。そこで、身体の内外から水素を補い、常に体内に水素がたくさんある状態をキープすることが大切です。
＜身体の内側から＞
水素水やサプリメントなどを飲んで水素を胃や腸の腸壁から吸収し、体内から水素の抗酸化作用が期待できます。
＜身体の外側から＞
水素は非常に小さい分子なので水素配合の化粧品を塗ると皮膚から吸収し、身体の外側から水素の抗酸化作用が期待できます。
＜身体の内外から＞
室内に水素濃度が高まる環境をつくることで、皮膚を通じて身体の外側から、そして呼吸により身体の内側から取り込むことができます。
💡水素の豆知識「宇宙で最も多いのに、空気中にはほとんど存在しない水素の不思議」
水素は全元素の中で最も小さく軽い分子で、宇宙の約75%は水素でできていると言われています。しかし、地球の大気中には約0.00005%（0.5ppm）しか存在していません。これは、水素があまりにも軽いため、地球の重力では留めておくことができず、宇宙空間へ逃げてしまうからです。つまり、宇宙で最も豊富な元素でありながら、私たちの身の回りには極めて少ない「貴重な存在」なのです。その小ささゆえに、肌のバリアも細胞膜も通り抜けて身体の隅々まで届く水素。だからこそ、意識的に取り入れることで美容効果が期待できます。「小さな巨人」とも呼べる水素の力を、ぜひスキンケアに活用しましょう。
活性酸素は細胞同士の情報伝達に関わったり免疫機能を働かせたりする重要な役割もありますが、現代は増えすぎてしまう環境にあり、肌のエイジングや身体の不調に影響しています。優れた抗酸化作用をもつ水素を肌や身体の内外から取り入れて、いつまでも若々しい健康美を目指しましょう。イービーエムのスキンケアスタジオでは、水素を利用して酸化と還元のバランスを整えるスローエイジングケアも行っていますので、ぜひ一度ご体感くださいませ。