EBM Art gallery | RYOJI KUDAKA

Biography


探求の軌跡

長い間、印画紙のみによる表現に満足できなかった 1989年のイタリアでのフレスコ画との出会いによって、明確な目標をみつけた。「写真と物質」の融合、すなわち「質感のある写真」の探求であった。
その後、「物質・時間・空間」という循環するテーマの中で自然界の不思議なリズム「ゆらぎ」に感心を持ち2005年からフィールドレコーディング(自然音の録音)を始め心地よさのメカニズムを探求し楽曲制作を始めた。その頃、渓谷に自然音録音に出かけた際、奇妙な動きをする植物と遭遇し、初めて動画を撮影する事となった。それがきっかけとなり写真では表現出来ないもどかしさと同時に「視覚と聴覚の情報伝達」とその心理に与える影響に興味を持ち2009年から映像作品を作り始めた。2011年の大震災の影響から自然に対する「畏怖と畏敬」や「文明とは?」といったテーマ(風・雲・水・雷)の作品を制作する。
2013年頃からは、無人航空機(現在のドローン)で鳥の目線・空撮を始め重力から解放された浮遊間に魅了され「イノリヲハコブミチ」シリーズの動画を制作。2019年の新作(立方体シリーズ)(BOXシリーズ)を含めこれまで既成概念に捕われることなく活動してきた。

プロフィール

1989年 イタリアに渡りフィレンツェの写真スタジオにて「スティールライフ」を学ぶ。
フレスコ画のような質感を求め「写真と物質」の融合の探求をはじめる。
1992年 「石膏プリント」試作 石膏版にカラー乳剤の定着に成功。
1993年 個展 探求1「石膏プリント」を発表。
1994年 個展 探求2(物質1)

個展 探求3(物質2)
1998年 個展 探求4(物質3)
1999年 個展 探求5 (物質4)
福岡市美術館「ゆらぎ・メッシュプリント」を発表。
2000年 個展 探求6(時空)
スカイドア青山 東京「ディメンションフォト」を発表。
2005年 音による「1/fゆらぎ」の探求を始める。
2009年 写真感覚で映像表現を試みる。
2010年 個展 探求7(映像影像)福岡アジア美術館。
2011年 個展 探求8(映像影像)九州国立博物館。
2012年 個展 探求9(映像影像)
沖縄県立博物館・美術館「セルシリーズ」発表。
2013年 無人航空機(現在のドローン)による空撮
「イノリヲハコブミチ」映像制作。
2019年 個展 探求10(物質・時間・時空間・ゆらぎ)
福岡市美術館「立方体シリーズ」発表。
2022年 個展(時間・時空間・ゆらぎ)
デーパートリウボウ美術ギャラリー。
現在 探求11準備中